犬は言葉を話せない代わりに、耳・目・口元・しっぽ・姿勢など、体全体を使って気持ちを伝えています。そのため、ボディサインを知ることで、愛犬が今どんな気持ちなのかを理解しやすくなり、より良いコミュニケーションにつながります。
 「しっぽを振っている=うれしい!」と思われがちですが、実はうれしいときだけでなく、緊張や警戒、興奮しているときにもしっぽを振ることがあります。大切なのは、しっぽだけで判断するのではなく、全身の様子を一緒に観察することです。
 例えば、体の力が抜けて口元がゆるみ、しっぽをゆったり降っているときはリラックスしているサイン。前足を伸ばしてお尻を高く上げる「プライバウ」は「遊ぼう!」というお誘いのサインです。
 一方で、あくびをしたり、鼻をペロッとなめたり、顔をそらしたりする行動は、不安や緊張を和らげようとするカーミングシグナルと呼ばれています。また、しっぽを下げる、耳を後ろに倒す、体を低くするといった様子は、怖さや不安を感じているサインかもしれません。
 さらに、体を硬くしてじっと見つめたり、歯を見せたり、うなったりする行動は、「これ以上近づかないで」という警告です。このようなサインが見られたときは無理に触れたりせず、安心できる距離を保ってあげましょう。
 犬は毎日たくさんのボディサインを私たちに送っています。愛犬の気持ちを理解できるようになると、ストレスや体調の変化にも気づきやすくなり、お互いに安心して過ごせる関係づくりにつながります。
 ぜひ今日から、「しっぽだけでなく、全身を見る」ことを意識して、愛犬からの小さなメッセージに耳を傾けてみてください。

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