岐阜県海津市海津町の田園風景の中にたたずむ「木曽三川輪中ミュージアム」は、木曽三川流域の歴史と文化を紹介する観光スポット。 1993年5月から地域で親しまれてきた海津町歴史民俗資料館を改装し、名称も新たにリニューアルオープンした。
常設展示は「土地の記憶」「輪中のくらし」「武士たちの軌跡」の3つがテーマ。宝暦治水をはじめとする水との闘いの歴史を伝えるとともに、木曽三川が育んだ地域の暮らしや文化などを幅広く紹介している。
1階の「土地の記憶」は、同市南濃町にある庭田貝塚と羽沢貝塚の出土品を中心に紹介するエリアだ。市内に100基以上あったとされる古墳から見つかった鏡や須恵器も展示。太古から続くこの地域の歩みを知ることができる。
リニューアル後は、木曽三川下流域の地形の変遷を示した大規模な模型装置に、大型スクリーン映像やプロジェクションマッピングを組み合わせた「木曽三川ストーリーズ」を新たに追加。ガイダンスホールには3つのテーマウォールと市内周遊マップが設けられ、展示をより深く理解するための導入機能を充実させた。
縄文エリアでは、当時の暮らしをゲーム感覚で体験できるコンテンツ「縄文ライフ」も導入。子どもも楽しみながら学べる内容となっている。


防災教訓を伝える施設としても注目
2階の「輪中のくらし」では、輪中のなりたちや治水工事の歴史のほか、水と共に生きてきた先人たちの知恵と努力を映像やパネルで分かりやすく紹介。
治水の歴史エリアに新設された「輪中シアター」では、輪中に暮らす人々の水との闘いや暮らしの工夫などを映像で紹介する。貴重な文化遺産である「金廻四間門樋」の解説映像や、輪中のできあがり方を直感的に学べる「輪中メーカー」なども見どころの一つだ。
3階の「武士たちの軌跡」は、14世紀ごろからこの地を支配した武将たちの足跡を紹介するフロアだ。
幕末に活躍した高須四兄弟に関する展示に加え、江戸時代以前の歴史を伝える新たなテーマも加わった。ガイダンスシアターでは、戦乱の時代を生き抜いた領主たちの歩みを、迫力ある映像で追体験することができる。
なお、同施設は2025年12月、国土交通省と内閣府が地域の防災教訓を伝える施設を認定する「NIPPON防災資産」にも選定された。木曽三川とともに歩んできた地域の歴史を学べるだけでなく、防災意識の向上や災害に強い社会づくりにも貢献する施設として、今後ますます注目を集めそうだ。
■施設概要
【住所】岐阜県海津市海津町萱野205ー1
【開館時間】午前9時30分から午後5時まで(最終入館は午後4時30分まで)
【入館料】一般500円、高校・大学生400円、小・中学生300円
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
【駐車場】96台(無料)
【アクセス】車/東名阪自動車道弥富インターより約25分 電車/養老鉄道駒野駅より海津市コミュニティバスで10分
【問い合わせ】℡0584‐53‐3232































