今回のTGSのテーマは「遊びきれない、無限の遊び場」。4日間の総来場者数は26万3101人に達し、会場は国内外のゲーム業界関係者やファンで熱気に包まれた。幕張メッセ会場では、家庭?ゲーム機からスマートデバイス、PC、VRまでさまざまなプラットフォームに向けた新作タイトルが披露されたほか、ゲーム産業の広がりを映し出す多様な関連製品やサービス、ソリューション、グッズなどが展示された。
 また、イベントステージでは、業界を代表するクリエーターたちによる基調講演や「日本ゲーム賞2025フューチャー部門発表授賞式」を開催。文化庁・日本芸術文化振興会との連携事業「Top Game Creators Academy」の特別講義なども行われた。

警視庁がブースを出展 地方自治体の参加も


 今回のTGSでは、華やかな最新ゲームが多数紹介される一方、業界が抱える課題にも光が当てられた。
 警視庁・千葉県警・神奈川県警は、近年増加する「リアルマネートレード(RMT)」によるトラブルに対応するため、初めて共同ブースを設置。来場者に対してチラシを配布するほか、体験型ゲームを通じて啓発活動を行った。
 RMTとは、オンラインゲーム内の通貨やアイテムを現金で売買する行為のこと。時間をかけずに強力な装備を入手できる魅力から個人間取引が拡大しており、詐欺や不正アクセスの温床となっている。近年では、犯罪組織がRMTを資金洗浄に悪用するケースも確認されており、RMTを通じた犯罪への対策が急務となっている。
 地方自治体のブース出展も目に付いた。なかでも注目を集めたのが静岡市で、同市は初めてブースを設け、ビジネス環境や住みやすさを紹介。CG専門誌「CGWORLD」との連携冊子を配布し、地元の教育機関やクリエーターによるトークセッションも実施。市内の学生が制作したゲームや3GCD作品なども展示し、若い世代の関心を集めた。
 今回のTGSでは、ビジネス商談も活発に行われ、「TGS ビジネスマッチングシステム」を活用した商談は3591件に上った。
 オンラインでは21本の公式番組を配信。YouTube、X、TwitchなどのTGS公式アカウントや、ニコニコなどのプラットフォームで配信を実施したほか、中国向けにはDouYu、欧州向けにはIGNと連携して配信が行われるなど、リアル会場以外でも世界中のゲームファンたちが熱狂を共有した。
 次回の「東京ゲームショウ2026」は9月17~21日と、史上初となる5日間の開催が予定されている。業界の未来を垣間見ることができる世界最大級のゲームイベントとして、今後もさらなる注目を集めそうだ。

日本ゲーム大賞2025フューチャー部門発表授賞式も
日本ゲーム大賞2025フューチャー部門発表授賞式も

昨年に続いて幕張メッセ全館を利用してイベントが開催された
昨年に続いて幕張メッセ全館を利用してイベントが開催された

人気ゲームを紹介するブースには連日のように長蛇の列ができた
人気ゲームを紹介するブースには連日のように長蛇の列ができた